車の買取と巨大市場

毎日、日本の道路を車が走行しています。新車もあれば、中古車もあり、販売店などで購入している人もいることでしょう。あるいは、車の買取を依頼するため、査定に向かっている人もいるのかもしれません。しかも、現在は、輸入車も気軽に購入でき、実にいろいろな車が日々道路を行き交っています。一説によれば、日本の自動車市場は、世界でも有数であるようです。日本の自動車技術は世界でも有名なことは、すでにご存じの方も多いことでしょう。太平洋戦争後の産業構造の転換以後、自動車産業が日本経済をけん引して来たと見なすことができます。しかし、自動車を生産するばかりでなく、消費する方でも、日本の市場は巨大であるようです。
欧米に次ぐ世界で三番目に大きな市場であり、海外の自動車メーカーも、日本市場を重視しているようです。しかし、巨大であることは、飽和にもなりやすく、それが行き過ぎれば、金融市場のようなバブル崩壊となってしまうのでしょう。そうまでいかなかったとしても、ある程度の天井が見えて来ることが、市場経済においても、常道のようです。そのため、日本の自動車産業は、新車のみならず、中古車の輸出を積極的に行っているようです。円高のため、なかなか利益が上がらないという問題もあります。そのため、自動車構造を海外に移転し、中古車であっても、海外で展開するところもあるようです。しかし、国内の飽和状態を打開すべき、自動車メーカーは、グループ化を図り、無数のユーザーのいる海外に、日本の自動車を輸出しているようです。グループも巨大化し、すべての工程を自社グループで賄うことができるようです。たとえば、ある新車を生産し、それを販売します。
次のモデルチェンジが起こり、それが中古車となると、自社グループの車の買取業者が購入し、グループ内の工場で修理などをし、海外向け販売店で、輸出をするようです。もちろん、買取業者は、他社の車も買い取りますが、それでも、生産から再利用まで、すべて自社グループで引き受けることができるのは、大きなコスト低減となるでしょう。円高の時代であるからこそ、余計そういうグループ化を利用する傾向があるのかもしれません。テレビで、海外の街が映った時、日本車を見かけることもあるでしょう。当然、海外へ出掛けた時でも、日本車を目にするかもしれません。もしかしたら、その目にした車は、かつて自分が乗っていたものかもしれません。それだけ、国境の壁が低くなったとも言えますし、なおかつ、日本の中古車の販路が拡大していることなのでしょう。車の買取時にこういうことを想像すると、どこなくエキゾチックな気持ちにならないでしょうか?